2026年10月20日・21日、ヒルトン東京お台場で開催された国際会議「PrimeGlobal Collaborate AP 2026」で、2つのパネルディスカッションのモデレーターを務めました。アジア太平洋地域の会計・プロフェッショナルサービス業界のリーダーが集まり、AIによる変革と次世代リーダーの育成について、実務経験に基づく活発な議論が交わされました。
AIの活用が変える、仕事と専門家の価値
「AI Applications, Opportunities & Challenges」では、オーストラリア、中国、インド、ベトナムからのパネリストとともに、AIの具体的な導入事例、ビジネスモデルの変化、人材育成、ガバナンスを取り上げました。
印象的だったのは、AIの導入が単なる業務効率化にとどまらず、顧客に提供する価値そのものを問い直していることです。情報収集や定型作業が速くなる一方、専門家に求められるのは、経験に裏付けられた判断力、説明責任、そして顧客との信頼関係です。
また、若手社員がAIを使いこなす一方で、従来の実務を通じて身につけてきた基礎知識をどう育てるかという課題も浮かび上がりました。技術を導入するだけでなく、人材育成の仕組みも進化させる必要があります。
次世代リーダーをどう育て、次につなぐか
翌日の「Next Generation Emerging Leaders & Succession Planning」では、6名のパネリストとともに、リーダーに必要な資質、若手人材の育成・定着、そして事業承継について議論しました。
議論を通じて見えてきたのは、次世代のリーダーを育てるには、研修だけでなく、挑戦する機会、責任を担う経験、そして周囲からの信頼が欠かせないということです。リーダーシップの形も変わりつつあり、指示する力だけでなく、相手の声を聴き、成長を支える姿勢が重要になっています。
国や世代を超えた対話から
両パネルに共通していたのは、変化の時代だからこそ「人」の力が重要になるという視点でした。AIが進化しても、組織を動かすのは人であり、信頼を築くのも人です。異なる国・世代・立場の意見を引き出し、共通の課題を掘り下げる対話の価値を改めて感じました。
貴重な知見を共有してくださったパネリストの皆さま、そしてこの機会をくださったPrimeGlobalの皆さまに心より感謝申し上げます。
